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コラムBOOK REVIEW(66)目からウロコ あなたのプレゼンが劇的に変わる

『図解 スティーブ・ジョブズのプレゼン術』
松本幸夫 総合法令出版
四六判・272ページ・1300円(税別)

図解 スティーブ・ジョブスのプレゼン術 図解 スティーブ・ジョブスのプレゼン術記憶に残るプレゼンは決して難しいものじゃない。誰にでもできるジョブズのプレゼンテクニックをわかりやすく解説。 Amazonで詳しく見る

■ジョブズのプレゼンの流儀はこれだ!

SSN
KISS
3

これは、2011年10月、56歳で亡くなった元アップルCEOスティーブ・ジョブズが実践していた巧みなプレゼンテーションテクニックの一端です。

SSN」とは、S(Speech)→S(slide)→N(No slide)のことで、まずは内容の説明から始め、スピーチのポイントをスライドに映し、さらにスライドを消して、再びスピーチするということを意味しています。
まずスピーチから入り、簡略化したキーワード、キービジュアルをスライドで映し、スライドに関係なくなったらすぐに画面を消して、聴衆の視線をプレゼンターに向かせ、話に集中させるのがポイントです。これまでスライドを映して、そこに書いてある文字を一本調子で説明するプレゼンに慣れた方には、これは、ある意味で衝撃です。

KISS」とは、Keep It Simples、Shortの略で、スライドはシンプルにするということです。単にインパクトを狙うというだけでなく、シンプルにすると、スライドを読み上げないので、その分、聴衆とアイコンタクトがしやすくなります。ジョブズのプレゼンのほとんどは、1枚のスライドに「1行だけのキーワード」「1枚だけのキービジュアル」になっています。

3」とは、プレゼンの構成は、ポイントを3つに絞り込んで、それぞれのポイントを説明し、最後に要約を入れておくということです。また、重要なことは3回繰り返す。聴衆の反応を見て、3つ数えるだけの「間」を置くという意味での「3」でもあります。

■ジョブズにはなれないが、ジョブズ“風”にはなれる

このように、本書では、スピーチやプレゼンテーションスキルの講師として年間200回もの講演をこなす著者が、過去にジョブズが行ったスピーチやプレゼンテーションを徹底的に分析した上で、そのテクニックを平易な文章と図解・イラスト・写真でわかりやすく解説しています。

プレゼンには「型」があり、その「型」を頭で理解するだけでなく、体にたたき込むことで、身に付けることができるのです。ジョブズのプレゼンテクニックは決してカリスマ特有の奇をてらったものではなく、極めてプレゼンの本質を突いたものであり、誰でも身に付けられることを教えてくれます。

■プレゼンを成功させるために、最も重要なことは・・・。

本書では、ほかにもさまざまなプレゼンノウハウが満載されています。

・引用句を効果的に用いる
・強調する場面でジェスチャーを大きくする
・数字を効果的に用いる
・断定して自信を示す
・1人の聴衆に語りかけるように話す
・常に相手のメリットを強調する

最後に、もう1つ
ジョブズのさりげない動作やちょっとした気の利いた一言などは、自然なように見えて、実は徹底的に練習した賜物なのです。会場選びに始まって、何度もリハーサルを繰り返し、スライドや映像の切り替えの秒数まですべてを細かく詰めていく。新製品の発表会など大々的に行うものは、やり直しがきかない。だからこそ、その1回のプレゼンテーションに全身全霊を傾けるのです。徹底したリハーサルが、プレゼン本番の成功を約束してくれることを肝に銘じておく必要があります。

◆目次
第1章  ジョブズプレゼンのキーはこれだ
第2章  ボディーランゲージで表現する
第3章  この話し方で人を動かす
第4章  心で語るのがジョブズ流
第5章  さらに磨きをかける応用スキル
第6章  心構えがプレゼンを変える
巻末資料 心に響くスティーブ・ジョブズの名言

◆著者profile
松本幸夫(まつもと・ゆきお)
ヒューマンラーニング株式会社 代表取締役
1958年東京都出身。東京ヨガ道場主任インストラクター、経営者教育研究所を経て、現職。能力開発、メンタルヘルス、目標管理や時間管理、スピーチ、プレゼンテーション、交渉などの「コミュニケーション術」を主なテーマに、年間200回以上の研修・講演を行う。また人物論にも定評がある。主な著書は『図解・速修 中村天風に学ぶ』『孫正義の流儀』(以上、総合法令出版)、『今こそ中村天風に学ぶ』(ベストセラーズ)、『話ベタでも10分、ラクに話せる85のルール』(成美堂出版)、『どんな場合でも!誰とでも!うちとける話し方50の習慣』(青春出版)、『強力なモチベーションを作る15の習慣』(フォレスト出版)、『相手を動かす会話術 すごい!コツ60』(三笠書房)など、150冊以上に及ぶ。

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